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橋下知事が大阪国際空港(伊丹)廃止発言をしつこく繰り返している。その内容について考えてみた。
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| 知事発言ー関西国際空港が基幹空港になるなら伊丹は邪魔。空港の利用時間を制限し、騒音対策を求めた上で、地元が存続を求めるのはエゴが強すぎる。(08年9月4日・国土交通省で発言) |
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知事は、伊丹空港の存廃の基準を関空にとってプラスか、マイナスかに置く。しかし本当は、大阪の街と府民の利便にとって必要な施設かどうかが、基準だ。
例えば、遠くから飛行機で大都会に行く場合、東京と大阪はどちらが近いか。東京なら羽田経由で都心に行けるが、大阪は、伊丹を廃止すれば、関空経由で遠くなる。伊丹廃止は、東京の一極集中と大阪の衰退を進めることだ。
伊丹が府民にとって便利なことは、国内線旅客数が伊丹1563万人、関空557万人、神戸271万人という利用実態(08年)が明瞭に示している。
関空の発着回数は、昨年度は12万9263回に達したが、第2滑走路の前提であった年16万回に遠く及ばない。その上、今年度また、大幅に減少する。
関空が不振を続ける原因は、航空需要の過大見積もり、ほとんど利用されていない第2滑走路、関空会社が抱える1兆1千億円の有利子負債、大阪経済の落ち込み、北米・欧州便の減少など、いろいろあるが、伊丹の存在は原因ではない。
伊丹は毎年、数十億円の騒音対策が実施されているが、その財源として乗客は離陸、着陸の度に、1回300円の特別着陸料を支払っている。
伊丹は全国の飛行場の中で最高の43億円(06年度)の黒字を稼いでいる。伊丹存続を地元エゴといわれる理由はない。
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| 知事発言ー伊丹はリニア中央新幹線・関空リニアの完成(35年)を機に廃止、それまでは伊丹の収益を関空に投入、伊丹は国際便も含め最大限に有効活用(09年11月・知事がまとめた地域経営戦略プロジェクトより抜粋) |
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この知事発言に「廃港は26年も先の話。座して死を待つよりは、廃港を前提にどんどん飛行機を飛ばして活性化を考えるべきだ。反対する理由はない」と、歓迎する近隣市長もでた。
しかし、1兆1千億円の関空の借金を解決するため、10兆円もリニアに投入するのは最悪のムダ遣い。26年間は伊丹の騒音対策が逆行する。26年先の廃港では関空救済にもならない。
今月6日、知事は「リニアと伊丹廃港とは結びつけない。伊丹廃港は10年以内」と前言を翻した。
今月12日に知事は「廃港は15〜20年後になる」と、さらに前言を翻した。
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| 知事発言ー伊丹の存続だけにこだわっていたら、豊中市には未来はない。・・・国の流れは機能縮小なので、機能縮小のままで伊丹を存続しても地元のためには利益にはならない。・・・早く伊丹空港を違うものに変換しなきゃいけない。(09年12月25日・記者会見要旨) |
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伊丹は高騒音機材の就航禁止、夜間の発着禁止など、環境との調和を追求しているが、国内線の基幹空港という国の位置づけに変わりはない。一段目に紹介した利用実態(08年)も大きな変化はないだろう。
それなのに、知事が「伊丹は機能縮小」と言うのは、府民に根拠のない不安をばらまくことだ。
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| 知事発言ー大阪が生き残るにはアジアの巨大なエネルギーを吸い込むしかない。それには関空をスーパーハブ(拠点)空港にする事が必要。そのためには、一にも二にも三にも、四にも五にも六にも、七にも八にも九にも伊丹廃港しかない(今年1月4日、大阪新年互礼会でのあいさつ) |
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現在、関空はアジア便が週555・5便で、国際便全体の77%を占めている。アジアとの交流は、大阪にとっても、関空にとっても大切なことだ。
交流を拡大するには、大阪府立大学でのアジアからの留学生(現在・学生総数8048人のうちアジアの留学生158人)の受け入れを増やすなど様々な方策があるが、伊丹空港を廃止してもアジアとの交流は進まない。
私は、知事の伊丹敵視発言を、その場で聞いていて、気分が悪くなった。
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| 知事発言ー伊丹空港の廃止について近隣自治体の同意は要らないと思う。(今年1月12日、記者会見要旨) |
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昨年末、知事は4月の豊中市長選挙について「伊丹廃止を掲げる市長(候補者)が出てきてもいいんじゃな いか」と発言した。それだけ、地元市の意向には重みがある。
ところが今度は、地元市の意見は聞かないという。
知事は、「伊丹廃止」という主張は厚かましく押し通そうとするが、理由づけは自分の都合でクルクル変える。本当に困ったことだ。
知事の暴走に待ったをかけられるのは、府議会の大事な仕事。
大阪国際空港を、環境と調和した便利な空港に改善し、活用していくために、全力を尽くしたい。
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